「SPY×FAMILY」の第33話のあらすじと感想(ネタバレあり)

「SPY×FAMILY」の第33話のあらすじと感想(ネタバレあり)

クルーズ旅行も終盤に差し掛かり、船上では花火の打ち上げを心待ちにする乗客たちで活気づいていました。
その賑わいの中、アーニャはロイドと並んで夜空を見上げ、束の間の親子の時間を過ごしています。 NonbirikimamaHivicon

その裏側では、凶悪な殺し屋バーナビーとの対決を制したヨルが、次の局面へと動き出していました。
同じころアーニャも、母の任務の助けになろうと、ロイドの気を巧みにそらそうとしていました。 Mirtomo

しかし華やかな花火の裏で、ヨルの状況は一気に緊迫します。
守るべき対象であるオルカたちを船外へ逃がそうとした矢先、大勢の刺客に包囲されてしまうのです。
頭上で花火が咲き誇る中、ヨルは血みどろの乱闘を強いられることになります。
そしてこの命がけの戦いの果てに、
ヨルはなぜ自分が暗殺という道を選び続けているのか、その理由にようやく気づきます。
その心の動きは、物語の第1話でロイドが放った印象的な台詞ともどこか通じ合うものがあります。

 正直、この回は「反則だろ」と思うくらい演出が上手かったです。
 花火が上がるデッキではアーニャとロイドがのんびり夜空を眺めているのに、同じ時間軸でヨルは血まみれの死闘を繰り広げている——このギャップの作り方が本当にえげつない。
 普通なら浮いてしまいそうな組み合わせなのに、なぜか違和感がなくて、
むしろ「これがフォージャー家なんだよな」と妙に納得させられました。

 個人的に一番グッときたのは、ヨルが戦いながら自分の存在意義に向き合うシーンです。
〈いばら姫〉としての自分と、フォージャー家の母としての自分。この二つが今まで割と器用に共存していたのに、ここへきて初めて本気でぶつかり合った感じがして、正直ちょっと泣きそうになりました。
 しかもその答えが、第1話のロイドのセリフとリンクしてくる構成には唸らされましたね。
 1話であの台詞を聞いたときは「かっこいいこと言うな」くらいにしか思っていなかったのに、
まさかここで効いてくるとは。伏線というより、テーマの反復という感じで、シリーズ全体の一貫性を感じました。

 あと地味に好きだったのが、アーニャの健気さです。
 母の任務を手伝おうと父の気を引こうとするあの小さな企み、
子供なりに家族を支えようとする姿勢がじんわり効いてきます。
バトルとギャグと家族愛、この3つを同時に成立させてくるバランス感覚は、
やっぱりこの作品の強みだなと改めて感じました。

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