「SPY×FAMILY」の第36話のあらすじと感想(ネタバレあり)
大好きな恋愛ドラマに感情を揺さぶられたベッキーは、ふとロイドに会いたい気持ちが抑えられなくなり、
フォージャー家へ突然押しかけます。
急な来訪にマーサは恐縮しますが、ロイドは特に気にする様子もなく笑顔で迎え入れました。
ボンドの散歩に出ていてヨルが留守だと知ったベッキーは、
思わずロイドとの結婚生活や豪華な暮らしぶりを夢想してしまいます。
その空想を覗き見たアーニャは、腕利きの料理人が作る美味しいごはんにありつきたい一心で、
こっそりベッキーの後押しをすることに決めます。
さっそくアーニャがロイドを引き留めるように仕向けると、ベッキーはすっかり動揺してしまいます。
情報収集のつもりでロイドがベッキーの家庭について尋ねると、
自分に興味を持ってもらえたと本人はすっかり舞い上がってしまいます。
そこへ散歩から戻ったヨルが帰宅し、場の空気が一変します。
ロイドの隣にヨルではなく自分が座れるよう仕向けようとするベッキーの奮闘や、
それを微笑ましく見守りながらも思わぬ形で塩を送ってしまうヨルの姿など、
ロイドを巡る女性陣それぞれの一喜一憂が描かれる回になっています。
前話の家族回とはガラッと空気が変わって、今回はコメディ全開の「拗らせ女子回」でしたね。
見ていて素直に笑ってしまいました。
ベッキーの一途さは今回も健在で、恋愛ドラマに影響されて突撃訪問してしまうところとか、
ロイドのちょっとした言動をいちいち好意的に解釈して舞い上がるところとか、
本人はいたって真剣なのが余計にかわいそうで愛おしいです。
ロイドが本当に無自覚なのがまたタチが悪くて、
情報収集のつもりで聞いた質問にベッキーが勝手にときめいているギャップに笑わされました。
スパイとしての行動が、
意図せず誰かの恋心を振り回してしまうというこの作品らしいブラックユーモアだなと感じます。
個人的に一番好きだったのは、アーニャの立ち回りです。
ベッキーの空想を覗き見て「美味しいごはんが食べたいから味方する」という、
実にアーニャらしい打算の効いた行動原理。
恋愛感情という複雑なものを子供らしい損得勘定で処理しているのが、逆にリアルで微笑ましかったです。
そしてヨルですね。本人は全く悪気なく、むしろ良かれと思って気を利かせているつもりが、
結果的にベッキーを後押しする形になってしまう鈍感さというか天然っぷりが面白い。
ヨル自身がロイドへの想いをまだ自覚していない、
あるいは認めきれていない部分があるからこその行動なんだろうなと、深読みしたくなります。
シリアスな任務パートが一切なくても、キャラクターの掛け合いだけでここまで見せられるのは、
やっぱりこの作品のキャラ造形の強さがあってこそだと思います。
次にフィオナも絡んできたらどうなるんだろうと、ちょっと怖いもの見たさで期待してしまう回でした。